NPO法人トラッソス >>この団体のHPはこちら
プロフィール
トラッソスは知的障害児・者の余暇活動としてのスポーツの普及及び発展をめざしている団体ですこんにちは。NPO法人トラッソスです。私たちは、理事長の江木ひかりを筆頭に、知的障害児・者の余暇活動としてのスポーツの普及及び発展をめざしている団体です。
知的障害のあるお子さんは学校体育以外の場でスポーツを経験できる機会はほとんどありません。また、高等部を卒業した方も卒業と共に、体を動かす機会が一気に減ってしまいます。このような現状から、スポーツに携わる「はじめの一歩」「楽しむことから達成感を感じ、自信に変えていくこと」を目指し、私たちは、「スポーツを楽しむ心」「スポーツを通して心の成長を促す」「スポーツを通して人のつながりを作る」といったことを行なっている団体です。
主に行っている事業は次の通りです。
○知的障害児・者を中心とするサッカー等各種スポーツクラブの運営事業
○知的障害児・者を中心とするサッカー等各種スポーツ指導者の育成・派遣事業
○知的障害児・者を中心とするサッカー等各種スポーツ大会の開催による交流事業
○知的障害児・者を中心とするサッカー等各種スポーツに関する講習会、セミナー等の開催事業
○知的障害児・者を中心とするサッカー等各種スポーツに関する調査研究事業
○知的障害児・者を中心とする各種スポーツ団体、関連団体との連絡調整事業
○その他この法人の目的を達成するために必要な事業
歴史・ストーリー
プロクラブの指導者だった理事が、知的障害のある子どもに出会ったことがきっかけある理事が初めて知的障害のあるお子さんと出会ったことからスタートしました。その理事は、プロのサッカー選手の育成をする傍ら、特別支援学級(当時は心身障害学級)で介助員のアルバイトをすることになりました。その学級には中学3年生で登校拒否をしている生徒がいました。先生方がどんな誘いをしても学校にくることはありませんでした。ある理事がアルバイトで入り、サッカーを教えていることを電話で伝えると「僕…サッカー好きなんです~」と言ったそうです。そこで、先生方から理事に依頼があり、理事は自分のチャレンジだと思い、週に1時間だけサッカーの授業をすることになりました。そうすると、登校拒否の生徒がサッカーの授業がある日だけ、登校するようになりました。そして、その後は毎日、登校するようになり、学芸会や合唱祭などの行事にも積極的に参加し、無事に卒業することができました。
また、同時期のサッカーの授業中のこと。自閉症の生徒がいました。自分の世界に入り、ニヤニヤすることはありましたが、何かに興味を示し、笑うということが少ない生徒でした。この生徒の前でサッカーボールを何気なくクルクルっと回したところ、ニヤニヤが一瞬止まり、次にはボールに興味を示し笑ってくれたのです。理事は「自分に無い感覚。面白い感覚だ!!」と感じました。そこで、回したボールをそのまま転がしてみると、その生徒は笑顔のままでボールを追いかけ走り出しました。理事は、彼らの素直さ、言葉では無い何かを伝えられる力、他人を引き付ける力など、人間性の素晴らしさを感じ、感覚の面白さから、共にサッカーをしたい!!と思いました。そして、知的障害などのある子ども達のスポーツ環境を調べたところ、「ほとんどない」ことを知り、無ければ作ろう!!!と友人を誘いスタートしました。
目指していること(ビジョン)
知的障害児・者が地域社会で生活しやすくなり、地域から愛され応援される存在でありつづけること私達の使命は「知的障害児・者の育成」です。しかし、彼らを育ていくためには、私達も同様に成長しなければなりません。また、私達だけの固定的な人間関係の中にいるだけでは、彼らの多様な成長を促す機会は限られてしまいます。そのため、私たちは地域社会と深く関わり、地域で知的障害児・者が生活しやすく、地域から愛され応援される存在でありつづけることを目指しています。
ビジョンを実現するためには、まずトラッソスの活動に、より多くの方々に参加していただき、より多くの方々とコミュニケーションを図ることが、双方にとって「知る・触れ合う・理解する」ことに繋がると考えているのです。こうした機会を広げていく、「情報発信源」として活動していくことも目指しています。
向き合っている社会的課題
知的障害児・者がぶつかる「スポーツ=やる場がない」「スポーツ=ルールが難しい」という壁一般的にサッカーというスポーツはとても人気があるものの一つです。しかし、知的障害児・者本人やご家族からすると「難しいスポーツ」と捉えられてしまうことも少なくありません。この「スポーツ=やる場がない」「スポーツ=ルールが難しい」という壁を取り払うべく日々の活動を行なっていますが、人手不足・資金不足で思うように進んでいません。
また、障害者雇用促進法の改正があり、社会的にも障害者雇用が広がり、多くの方々が就職できるチャンスがきました。とても素晴らしいことです。しかし、「法律だから」という理由で雇用している企業もあり、「雇用する側が障害者のことを理解していない」という声を聞くことも少なくありません。実際に、障害児・者のトラッソスでの状況についてお話しをさせていただくと、企業の方は驚かれたりします。
最近は、トラッソスの選手達も就職してから約2~3年経つと精神的に問題を抱えてしまうことが増えてきました。私たちは、雇用する側の企業が悪い、障害者が社会進出の為の準備ができていない…などとは考えていません。共に仕事をする人間同士、触れ合う機会が少なすぎると考えています。そこでスポーツの現場から提案出来ることが多くあると思っています。そういった提案をドットファイブの皆さんと一緒に提案できたらと思っています。
受け入れご担当者からのコメント
さらに楽しくて成長できるトラッソスを一緒に創り上げてくださる方を大募集!!トラッソスに来てくださった方々が参加後におっしゃる言葉…「楽しかったです!!」「けっこうやるんですね!!」「癒されました」などが多いです。おそらく、初めてご参加になる皆さんは、「『知的障害児・者』がサッカーをする」というご自身のイメージを持っていると思いますが、実際に触れ合ってみると予想外の結果で終えるようです。継続して参加して下さる方は、私達同様に子ども達の成長の一助になればという思いをもって参加して下さっています。その方々の感想は「彼らから学ぶことがたくさんある」へと変わっていきます。これは「知る・触れ合う・理解する」という私たちの活動の中心部分にあるものと一致しています。
私たちは特別な人を求めている訳ではありません。誰でも、いつでも来れて、気づいたら一緒に笑い、成長していける人が集まるコミュニティの一つだと思っています。さらに楽しくて成長できるトラッソスを一緒に創り上げてくださる方を大募集しています。
実施中のプログラム
団体概要
名称 | NPO法人トラッソス |
理事長 | 江木ひかり |
副理事長 | 吉澤昌好 |
所在地 | 東京都江戸川区中央4-20-18 米冨ハイツ1F |
電話番号 | 03-5879-5879 |
ホームページ | http://tra-tra.jp/ |