設立の経緯
楽しさが、ニーズを満たす
このスタンスは、創業メンバーの一人である原口の経験がベースにあります。原口は、学生時代を大企業でオフィスワーカーとして働くことが当たり前の環境で過ごし、卒業後は仕事のかたわら様々な市民活動にボランティアとして参加してきました。そこでまず感じたのは、オフィスワーカーとニーズを抱えるひとたちとの途方もない断絶でした。
ただ、活動を続けるうち、その断絶を軽々と越える出来事がありました。生活に困窮する人たちをサポートする活動の中で、オープンで楽しい雰囲気づくりに取り組んだ結果、オフィスワーカーや大学生たちが、継続的に大勢参加するようになったのです。その結果、活動の幅が広がり、より多くのニーズにきめ細かく対応できるようになりました。
断絶を乗り越えて人をつなぎ、多くのニーズを満たすために必要なのは、実は【楽しさ】だったのです。
一般に「ボランティア=深い問題意識があり、自己犠牲を厭わない人がすること」という考えが浸透しています。意識が高い人がニーズを抱えるひとたちを助けていることを私たちは否定しません。ただ、このイメージが両者の断絶を生んでいます。
私たちは同じ時代に生き、同じ地域で暮らしています。そこには、多くの差異とともに、多くの共通点があります。私たちは、【楽しさ】を大事にし、忙しいオフィスワーカーが気軽に参加できる機会を作り出すことで、東京で暮らすひとたちがつながり、気軽に助け合える社会を実現することを目指します。