オフィスワーカーと地域をつなぐ|ドットファイブトーキョー

特定非営利活動法人ドットファイブトーキョー

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ドットファイブトーキョーは、東京にある「社会的課題」を、「ひとりでも多くの人たちの、ささやかな参加」という新しい切り口で解決するために設立された団体です。


社会的課題の多くは、古くて新しい

東京に限らず、現代社会の問題は複雑化していると言われます。確かに、グローバル化や情報化が進み、因果関係が見えづらくなっていること、多くのステークホルダーが関わっているために解決が難しくなっている課題があることも事実です。

ただ、現代社会が抱えているといわれる課題には、以前から存在しているテーマが拡大していること(高齢者福祉など)、解決がなされないまま長い歳月が経っているもの(障がい者福祉など)が多く含まれるのではないでしょうか。身近にある古くて新しい課題を解決する、新しい解決策が今求められています。

弱体化する既存の担い手

しかし、これまで社会的課題の解決を担ってきた各主体はその解決能力を弱めています。公共サービス(第1セクター)は主に財源の問題でその力を弱め、雇用とそれに紐づく企業保障によって社会保障を代替してきた企業(第2セクター)はグローバル化や競争の激化によって人材を流動化させ、最後の砦であった家庭さえも核家族化や少子高齢化にともない、受容力を弱めています。

それだけではありません。新たな社会的課題解決の担い手として期待されたNPO等の市民団体(第3セクター)は、財源や人材確保の壁にぶつかり、その力が十分発揮されているとは言い難い状況です。加えて、「ボランティア」は、その敷居の高さから、未だ生活に根付いたものとはなっていません。

今求められているのは、「新しい解決の担い手」と「新しい解決の方法」なのです。

ドットファイブトーキョーの目指すもの

この状況に対し、私たちドットファイブトーキョーは「ひとりでも多くの東京で働き、暮らす人(新しい解決の担い手)のささやかな参加を集合する(新しい解決の方法)」という新しい解決策を提示し、実現します。


<団体名の由来>

ドットファイブトーキョーは、「0.5」と「東京」を組み合わせて作られています。0.5(ドットファイブ)に込めているのは、交流が十分になされていない各セクターの間に入り(0.5セクター)、多くの人たちの半歩(0.5歩)を引き出すことで、社会的課題を解決しようという意思を表現しています。意思をかたちに変える場所は、まず私たちが生活の基盤としている「東京」を選びました。

基本的考え方

「社会的課題」という言葉の先には、常に生身の「ひと」がいる

私たちは、「社会的課題」という言葉を使う際、常に切実なニーズを持った「ひと」の存在を前提とします。「社会的課題」とは「同じ地域に住んでいる人の生活や人生に関わる切実な課題(問題)」だと捉えます。

ひとりのスーパーマンではなく、100人のささやかな参加を

私たちは、スーパーマンを待望することはありません。東京で働き、暮らすひとりのささやかな行動が集まることこそが、きめ細かいニーズを柔軟かつ持続的に解決する最良の方法だと考えています。

社会を変えるイノベーションは、オープンさとリアリティが生み出す

同質な人たちが集まったとき、そこには常に「硬直化」のリスクがあります。このことは、各「セクター」、福祉・医療「業界」、病院・施設・学校・企業といった「組織」のすべてに当てはまります。そして、同質な人たちが集まった結果、集団を超えた情報を得る機会は減り、社会のリアリティも失われていきます。私たちは、社会を変えるイノベーションを起こすために、異質な人たちの交流を積極的に生み出し、リアリティを提供していきます。

オフィスワーカー・企業に特化する理由

私たちの活動は、東京で働くオフィスワーカーを新しい担い手の中核に据えます。

その理由は、まず、彼ら/彼女らが、東京で働き、暮らしながらも、担い手としてみなされてこなかった未参加の人たちであること。

そして、彼ら/彼女らが、第3セクターと関連しながら地域に入っていくことで、産業界によるイノベーションのチャンスを生み出し、新しい感覚を市民活動に持ち込むことが第3セクター(現場)からのイノベーションをも誘発すると考えているからです。

その延長線上にある企業が持つ資金、技術、ネットワークが双方に有益なかたちで地域で活用されることも、同時に追求していきます。

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